TOKYO (UN)REAL ESTATE TOKYO (UN)REAL ESTATE

東京の多種多様な住まいと暮らしを3Dスキャンで記録し、等身大の人間らしさを記録・考察することで、現代社会の特質や変化を読み解く「考現学」に取り組むプロジェクト。収集した3Dデータは、ゲーム、マンガ、アニメーションなどにおけるクリエイティブ・アセットとしてオープンソース化するとともに、現在の東京の生活史として展示し、多様なライフスタイルのあり方を紹介します。

STATEMENT

私たちは生涯において、何回他人の暮らし空間を訪れることがあるのだろうか?

《TOKYO (UN)REAL ESTATE》は、東京の多様な住人たちの居住空間を3Dスキャンによって記録し、トーキョーの今と都市生活の変容を、考現学の視点から探求し、それらのデジタルデータ「住人が暮らす、ありのままの物件」が、他のクリエイティブにどのように活用なのか?を探求します。

また、この作品は、人間の他者の生活を覗き見たいという根源的な欲求に対する問いかけでもあります。プライベートな空間、すなわちGoogleやその他の巨大なプラットフォームでもアクセスできない、個々の人々が生活するリアルな場所を、デジタル技術によってデータ化する試みです。普段は立ち入ることができない他者の生活の一端を覗き見し、その空間のディテールをリアルに感じ取ることができるという、この「データ化された覗き見や観察」という行為には、テクノロジーと人間の好奇心の交差点が浮かび上がります。

そして、この作品で生成された3Dデータは、クリエイターたちに向けて提供され、新たな創作の素材として利用されることを意図しています。ゲームや漫画、映画といったメディアで、実際の東京の生活空間がどのように形を変え、新しい作品に再利用されていくのか。未来の住人は、自分の生活スタイルを新しい「不動産」として売買できるのかもしれない。

《TOKYO (UN)REAL ESTATE》は、東京の現在を捉え、その記録を未来のクリエイティブなプロセスへとつなげるための、デジタル時代の次世代不動産屋としての役割を果たすでしょう。

PROCESS

01. 部屋の3Dデータの採集
東京の多様な暮らしを3Dデータとして詳細に記録し、リアリティのあるデジタルアーカイブを作成する。

02.データ公開
収集した3Dデータは広く一般に公開し、創作やクリエイティブな活動に利用可能にする

​​03.クリエイティブな循環
3Dデータを基にしたクリエイティブな作品の制作を促進し、新たな表現方法やデータの活用方法を探る。

ROOM WANTED

TOKYO (UN)REAL ESTATEでは下記の2つの方法で、スキャンさせてもらえる部屋または部屋のスキャンデータを募集しています。
詳しくは募集ページをご確認ください。

お部屋の3Dデータの収集方法は2つ

  1. 訪問スキャン
    TOKYO (UN)REAL ESTATEのスタッフがご自宅へ訪問し、お部屋のスキャンを実施
    • プロによる3Dスキャンで、あなたの住空間を立体的にデータ化。
      スキャン日は柔軟に調整可能です。
      🏠応募はこちら>>申込みフォーム
  2. 自分でスキャン
    ご自宅のスキャンデータを送付
    • スマートフォンで3Dスキャンが簡単にできるアプリ 「Scaniverse」(ダウンロード無料)を用いて、ご自身でお部屋の3Dスキャンを行い、指定のフォーマットに沿ってデータをお送りください。
      データはFBXとUSDZへの書き出しをお願いします。
      🏡応募はこちら>>申込みフォーム

・東京都内在住の方が対象となります。
・3Dデータは匿名で特設サイトに公開され、展示やクリエイターの創作活動に使用します。同意の上、お申し込みください。
・提出いただいたデータはすべてが公開掲載されるとは限りません。あらかじめ、ご了承く


CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは

CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。

詳細ページ:CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」

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