EXHIBITION|展覧会
東京の暮らしに浸る、“すまい”の見学会
『住む/澄むところ』展

都市に生きる人びとの“すまい”を記録してきた架空の不動産屋「TOKYO [UN]REAL ESTATE」が、銭湯・電気湯を舞台に展覧会を開催。
テーマは、「住む(私的領域)」と「澄む(公的領域)」の交差。
ここに集められたのは、東京で暮らす“誰か”のリアルな部屋たち。
お気に入りのものたちに囲まれたリビングや、窓の光、使い込まれた家具など、
日々の選択や工夫、癖や愛着の積み重ねからにじみ出た、等身大の暮らしのかたちです。
“誰か”の日常は、”誰か”の非日常
なんでもないと思っていた日常も、誰かのまなざしを通すと、思いがけない特別さや愛しさが湧き上がってきます。
さあ、あなたならどの部屋に引き寄せられ、どんな物語をソウゾウしますか?
私的な「住む」と、公的な「澄む」が交差するこの場所で、
“すまい”の風景にゆっくりと浸かってみてください。
See 湯 soon !!
[ 展覧会|開催概要 ]
『住む/澄むところ』展
― TOKYO [UN]REAL ESTATE in 電気湯 ―
- 会場:電気湯(東京都墨田区京島3丁目10-10) MAP
- 会期:2025年6月15日(日)〜7月18日(金)
- 定休日:土曜日
- 時間:15:00〜24:00(電気湯の営業時間に準ずる)
※日曜日は8:00〜12:00も営業 - 入湯料:大人550円/小学生200円/乳幼児100円
♨️ 展示の鑑賞には、銭湯への入湯料が必要です。
CONCEPT
なぜ、“暮らし”を銭湯で展示するのか?
「TOKYO [UN]REAL ESTATE」は、東京で暮らす人々の“ありのままの暮らし”を3Dスキャンで記録し、他の誰かの創造性を支えるための生活の断片=“暮らしのメディア”としてアーカイブしてきました。
あらゆるものがデータ化されていく時代。
その中でこぼれ落ちていく、記録されにくく、継承されにくいデータもあります。
それは、都市のどこにでも存在する、日々のかけがえのない暮らしです。
何気ない日常の“すまい”にこそ、みんなの残すべき価値がある。
そして銭湯という場所もまた、日常の延長にある“もうひとつのすまい”です。
名前も知らない誰かと空間をともにし、身体と心をほぐすこの場所には、
都市における「澄まう」ことの可能性──
つまり、他者とともに生きる感覚が宿っています。
私的な「住む」と、公的な「澄む」が交差するこの場所で
他人の暮らしを見つめながら、自分の暮らしへのまなざしを少しずつ澄ませていく。
それが、私たちが“架空の不動産屋”をこの場所にひらく理由です。


About 電気湯

電気湯
大正11創業、東京都墨田区京島にある老舗銭湯。
「電気湯」の名前の由来は、創業当時、珍しかった電気でお湯を沸かしていたことに由来。現在はガスを使用していますが、名前はそのまま受け継がれています。
ウェブサイトはこちら>>
https://denki-yu.studio.site/
About
TOKYO [UN]REAL ESTATE

TOKYO [UN]REAL ESTATE
東京[不]不動産
TOKYO [UN]REAL ESTATEは、あなたの暮らしを現在東京の生活史として未来に引き継ぎます。そして、アーカイブとしての生活の記録だけではなく、新しい形の”不動産”として、次世代のクリエイティブな循環に繋げます。
“誰か”の暮らしは、 “誰か”にとって価値となる。
あなたの住まいを新しいXR不動産の形として共有しませんか?
ウェブサイトはこちら>> https://unrealestate.mvmnt.tokyo/
We are

MVMNT
MVMNTは、「20XX年の伝説を創造する」をミッションに、ありえるかもしれない未来の社会と文化をポップアップ&インストールし、未知のムーブメント=新たな伝説を生み出すスペキュラティブデザインの専門チームです。アートドリブンで思想性・社会性のあるコンテンツ(新たな意味・世界観、きっかけ)をプロトタイピング。現代社会に新たな世界線を表出し、コミュニティの力でXS~XXXLまで創造的な社会運動を起こすことを目指しています。
主催: MVMNT×電気湯
企画・制作: MVMNT(原 亮介、瀬賀 未久、山田 麗音、岡本 かなは)
電気湯(大久保 勝仁、正木 健)
ビジュアルデザイン:河辺 七虹
TOKYO [UN]REAL ESTATEのプロジェクトは、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]の2024年度アーティスト・フェロー活動の一環として行われたアートプロジェクトです。
架空の不動産屋をモチーフに、未来の社会や文化を想像し、仮想的に表現するためのポップアップ&インスタレーションを目的としています。