アーティストとの共創を通じて、新たな規範・行動様式を生み出すR&D「Alternative Code Series」を始動。第1弾はアーティスト・ハッカーの石原 航氏とのソーシャルインフォデミックゲーム「SNEEZE」。SNSで感染する仮想のウイルスの培養・伝染によって、偶然の繋がりを形成していく遊びとしてのコミュニケーションツールであり、人と人との連帯感のあり方に新たな可能性を提示します。MVMNTは、このプロジェクトを通じて、新たなムーブメントを創出することを目指しています。
WEB | https://about.snz.tw/ |
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MEMBER | Lenon Yamada,Miku Sega, Shoya Maruyama, Ko Ishihara(Partner) |
What kind of movement?
MVMNTではアーティストたちの創造的なアプローチを用いて、新たな規範・行動様式を生み出すR&Dの一環として「Alternative Code Series」に取り組んでいます。現代の私たちが直面する課題の多くは複雑で、これらを克服するためには、私たちの価値観、信念、考え方を変えるしかありません。Alternative Code Seriesは、アーティストの問いと好奇心を起点としたR&Dを推進し、ユーザーひとりひとりが自身を主人公として語りたくなるナラティブなコンテンツとしてプロトタイプ(試作)し、体験可能なものとして提示します。
About SNEEZE
SNEEZE
TweetからSNEEZEへ。SNSでクシャミしよう。
石原航氏とのコラボレーション作品として、SNSのデータを活用したソーシャルインフォデミックゲーム「SNEEZE」を開発しました。SNEEZEは、ウイルスを「繋がりを感じる触媒」として善的に捉え直し、人類がCovid-19によって分断された“他者との繋がり”を、再びウイルスの力によって繋ぎ合わせるために開発されたツールです。
ウイルスが持つ人から人への偶発的な伝播性や拡散性をSNSでのリアクション行為に取り入れ、SNS上での情報拡散を「くしゃみ」をメタファーに、コミュニケーションをハックする新しい試みとなっています。
New Experience
①SNS上の新たなインフルエンサーに
毎年猛威を振るうインフルエンザウイルスの語源は「影響」を意味するイタリア語の「influence(インフルエンス)」とされています。発信者は仮想ウイルスの培養主としてSNS上の新たなインフルエンサーになり、不思議な影響力を持つ”インフルエンザー”になることができます。
②共通体験による不思議な連帯感
コロナ禍において同じ株のウイルスや同じ時期に感染した人との間で生じた連帯感。
SNEEZEではウイルスによって失われたコミュニティを、ウイルスによって取り戻し、感染による予期せぬ偶然の繋がりによって、共通体験を持つ者同士の不思議な連帯感を生み出します。
③既存の限定イベントや抽選をアップデート
SNEEZEは、キャンペーンやプロモーションにも活用できる可能性があります。主催者は、ウイルスを培養することで、感染者限定のグッズ販売やイベント招待を行うことができます。これはウイルス感染を善意的に捉える新たなコードだと考えています。
Collaboration Artist
Ko Ishihara
石原 航
アーティスト/デザイナー / アーティスト / ハッカー
慶應義塾大学総合政策学部卒業、同学政策・メディア研究科博士課程を単位取得満期退学。 「ありえるかもしれないインターネット」をテーマに様々な作品、システムを制作・開発しながら新しいアバター観やデジタルコミュニティの可能性を思索・研究中。 総務省認定異能β(総務省公認のへんなひと)保持者。Ars Electronica 2019 Future Innovatorに選出。公益財団法人クマ財団奨学クリエイター4〜5期生採択。 主な受賞歴にWIRED Creative Hack Award 2021 準グランプリ、同賞 2018 特別賞、Campus Genius Contest 2019 審査員特別賞など。