現実と仮想がボーダレスに作用し合うミラーワールド世界を構築せよ。
現実と仮想がボーダレスに作用し合うミラーワールド世界を構築せよ。

GEMINI Laboratory

現実世界と仮想世界、フィジカルとデジタルがボーダレスに作用し合うミラーワールドの構築を目指して、2022年に始動。木目や石などのテクスチャ・質感を忠実に再現した高意匠の建装材など、「物理空間に情報を定着させる」技術に取り組むTOPPAN株式会社が、バーチャル世界との接続を試みるプロジェクトとして、素材データベース「AltField」の開発、メディアでの情報発信、多様なクリエイターとのプロトタイプやアイデアの共創を行っている。MVMNTチームは、FabCafe Tokyoと共同で、プロジェクトの推進を支援する。テックやアート、アカデミアなどの多彩な領域からプレイヤーを招いたキックオフイベント、アーティストとのプロトタイプの制作と体験型のエキシビション、コミュニティイベントの企画・運営を行った。

CLIENT	GEMINI Laboratory by TOPPAN Inc.
WEB	https://gemin1.xyz/
MEMBER	HARA RYOSUKE, DAIKI KANAOKA(FabCafe Tokyo),YOSHIYUKI DATE etc.

What kind of movement?

現実社会のすべてが1対1でデジタル化された鏡像世界、ミラーワールド。モノ、コト、ヒトがデジタル領域にデータとして記憶され、行き交い、使用されるようになるこの巨大プラットフォームは、デジタルとフィジカルの境界を溶かし、またそれぞれがオーバーラップする多層的世界を生み出していくだろう。この世界では、建築、プロダクト、サービスの概念はアップデートされ、新たなクリエイションやデザインのアプローチも生まれていくはずだ。近い将来に来るこのムーブメントに向け、アーティスト、建築家、研究者など様々なプレイヤーとの共創で、アイデアの議論・検証・社会実装に取り組んでいる。

Approach

1. アートドリブンでのプロトタイプ制作

デジタルとフィジカルを横断するアプローチで表現活動を行うアーティスト、エキソニモ、酒井康史、砂木らと、アートドリブンでのプロトタイプの制作をディレクション。ミラーワールドの実装によってもたらされる心理や身体感覚、社会への影響を表出させた。

2. 可能性を提示するキックオフイベント

GEMINI Laboratoryのオープンな共創活動の第一歩としてキックオフイベントを開催した。ビデオメッセージを寄せた『WIRED』創刊エグゼクティブエディターのケヴィン・ケリーをはじめ、計7つのトークプログラムに、武⾢光裕、豊田啓介、丹原健翔、平野啓一郎、富永京子ら10名以上が登壇。フィジカルとバーチャルがボーダーレスに作用しあう「ミラーワールド」の可能性、次なる共創アクションが議論された。

3. 問いを投げかけるエキシビション

キュレーターに丹原健翔氏を迎え、ミラーワールドのもたらす影響を問いかけ、思考の発動を促すべく「デバッグの情景」と題したエキシビションを行った。エキソニモ、酒井康史、砂木とのプロトタイプに加えて、スプツニ子、菅野歩美、充彗の作品を展示。凸版印刷の情報技術研究部門による最新のCAD技術・３Dプリンティング技術を活用した機能性材料のプロトタイプ展示、「GEMINI Laboratory」とDX事業拡大のための試作/実験拠点「TOPPAN DIGITAL SANDBOX®」メンバーが、仮想空間と現実空間が相互に作用しあう建築模型を介したデモンストレーションも行った。